SEAnews 2005-04-25 ArtNo.35429

【バンガロール】米国電子計測器メジャー、Agilent Technologies Inc(ATI)は21日、成長するバイオテクノロジー市場向けＤＮＡマイクロアレイ・ベースのゲノミック・ソリューションをお披露目した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月22日報じたところによると、ＡＴＩは製薬・食品の安全対策・石油化学・化学分析関連の環境領域における薬品の開発・製造面で指導的地歩を築いている。
ＡＴＩ生命科学＆化学分析グループのSanjay Dhar氏(ｶﾝﾄﾘｰ・ﾏﾈｰｼﾞｬｰ)及びインテグレーテッド・バイオ・ソリューション・チャンネル・プログラムのJohn Jaskowiak取締役によると、ＤＮＡチップもしくはバイオチップとも称されるマイクロアレイは多くのＤＮＡストランドを伴ったスライド・ドットで、この種のチップは健全な細胞と罹患した細胞間の遺伝子の相違を比較するのに用いられる。こうした研究は、治療法や疾病の研究あるいは穀物の品種改良に際してターゲット遺伝子を特定する際に応用できる。政府系ラボ、研究機関、さらには研究開発(R&D)を重視する製薬会社方面の需要が期待できる。マイクロアレイ市場は2005年を通じて70％の成長が見込まれ、ＡＴＩのゲノム市場進出は、創薬(drug discovery)／医療・疾病研究／アグリバイオテック領域への事業拡張計画の一環である。
ＡＴＩのインドにおける生命科学ビジネスは昨年二桁成長を遂げ、インドは同社にとって4番目の生命科学ビジネス市場になっている。ＡＴＩは、ゲノミクス／プロテノミクス研究関連のソリューションを投入し、こうした好調な成長を維持する方針だ。
後発医薬品会社／インドに薬品製造拠点を移転する企業／バイオ医薬品／契約研究バイオ・サービス／農業工学／遺伝子工学等の領域が、新特許法後の成長の牽引役を務めるものと見られる。ＡＴＩの2004年の売上は72億米ドルで、内、生命科学部門が13億米ドルを占めたと言う。