【ムンバイ】インド西部地区が自動車販売の主要市場として浮上、現在最大シェアを誇る北部の成長を凌駕するものと予想される。
エコノミック・タイムズが4月20日、応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)の最新レポートを引用し報じたところによると、西部における乗用車(passenger cars)の成長は9.1%で最高、東部が最低の5.4%。モーターサイクルについても西部が最高の17%、以下南部、北中部の順。スクーターの成長は微々たるものだが、やはり西部が最高の3.5%と予想される。多用途車(MUV: multi utility vehicle)の西部における成長は10%に達し、やはり最高。
西部は、乗用車/モーターサイクル/スクーター/MUV、何れのメーカーにとっても夢の市場で、新製品に関しては西部が最高。南部も成長市場だが、南部のバイヤーは価格に敏感で、要求も厳しい。またケララ/アンドラプラデシュ/タミールナド州のバイヤーは譬え高級乗用車でもラニング・コストの低いディーゼル車を好む。
北部のバイヤーは品質、サポートに対する要求が最も厳しく、加えて大幅なディスカウントを求める。しかし新製品を投入するに際しては、北部は運命を左右する試金石の役割を務める。国内市場全体に占める圧倒的なシェアからも、北部で好評を博することができれば、全国的成功は間違いないと言う。