【ムンバイ】北部と東部地区におけるカラー・テレビジョン(CTV)の普及率を高める狙いから、家電各社は今年を通じこれらの地域におけるＣＴＶ価格を5－10％カットすることを計画している。
インディアン・エクスプレスが4月18日報じたところによると、計画の趣旨は、値下げ／流通網の改善／サービス向上のコンビネーションを通じ、普及率の低さをビジネス機会に転換すること。北部／東部地区のＣＴＶ市場規模は3600クロー(US$8.27億)と見積もられるが、同業界は、2005－06年中に普及率を2004－05年の32－35％から45％に引き上げることを目指している。
Sony Indiaは北部／東部における21インチ製品の価格を今年を通じて10％引き下げる。目下14インチ製品を6000ルピーで販売しているSansui Ltdは、近く14インチ“Cineprime”を4990ルピーで発売、小規模プレーヤーに対抗する。Sansuiはまたサービス・センターの数を9から20に拡大すると言う。
一方、LG Electronics Indiaはヒンドゥー語画面表示に関わる公認卸売り店(AWD:authorised wholesale dealer)100店のサービス網を構築し、普及率の拡大を図る計画だ。
Sony India CTVマーケッティング部門のSabiha Kidwai製品主任によると、同社は2004年には北部／東部市場で40万ユニットのＣＴＶを販売したが、2005年には60万ユニットの販売を目指していると言う。
しかし、Mirc Electronics LtdとSamsung India Electronicsは、全国市場に照準を合わせており、特に北部／東部地区を対象にした販促を準備していない。Mircは2006会計年度までにOnida商標ＣＴＶ価格を全国的に3－4％引き下げ、Samsungは専門ショールームを通じたサービスの拡張を計画している。MircのV Chandramouli副社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ担当)によると、インプット・コストの上昇や付加価値税導入に伴い、値下げは小幅になっているが、それでもボトム・ラインに4～5％の影響が予想されると言う。