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	2005-04-20 ArtNo.35399 
	◆Actis、住商のSwaraj Mazda持ち分拡大に異議 
	【ムンバイ】Commonwealth Development Coporation (CDC)からスピノフしたプライベート・エクイティー・ファーム、Actisが住友商事のSwaraj Mazda Ltd(SML)持ち分拡大に異議を唱え、SML支配権益を巡る攻防戦は新たな展開を見せている。 
  エコノミック・タイムズが4月19日報じたところによると、SML及びSMLプロモーター、Punjab Tractors Ltd(PTL)双方の主要株主でもある、Actisは、PTLがSMLの29%の持ち分の一部を住友商事に売却することに強く反対、金融機関に同企てを阻止するよう求めている。SMLはPTL(29.04%)/マツダ(15.6%)/住友商事(10.4%)の合弁会社で、PTLの持ち分を買い取った後、住友商事はSMLの最大株主になる。 
  PTLの25%の権益とSMLの17.4%の権益を握るActisは、金融機関に送付した書簡の中で「住友商事が新株引受権(pre-emptive right)を行使してその持ち分を拡大することは、SML株主の利益に反する」と述べている。(観測筋によると住友商事は目下のところSMLの技術パートナーに名を連ねていない。) 
  同書簡によるとActisは、住友商事がマツダのSML持ち分を買い取るか、市場でSML株を買い増すことに反対しないが、PTLがSML持ち分を住友商事に売却することは支持できない。PTLは引き続きSML持ち分を維持すべきである。 
  PTL/SML/Swaraj Enginesは相互補完関係を有する1つのグループであり、これら3社が株式の持ち合いを解くことは、3社株主の利益にならないと言う。 
  ActisはPTLが304万5000株のSML持ち分の内最大157万3000株を住友商事に売却すると言う方針は、PTL取締役会の承認を得ていないと主張している。 
  SMLのYash Mahajan重役(CEO)は、この点に関して「取締役会議事録は承認されおり、同議事録の当事者でもあるActisは反対することはできない」と指摘した。 
  金融機関はActisの書簡に対してまだその立場を表明していない。現在Life Insurance Corporation(LIC)/General Insurance Corporation(GIC)/Industrial Development Bank of India(IDBI)は合計27.5%、Unit Trust of India(UTI)が別に9.7%のPTIシェアを握っている。しかしLIC/GIC/IDBIのSML持ち分は合計0.06%、UTIのSML持ち分は5.4%に過ぎない。 
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