2005-04-20 ArtNo.35397
◆Vizag Steel、拡張計画のためIPO、合弁パートナー物色
【チェンナイ】傘下Visakhapatnam Steel Plant(VSP)の鉄鋼年産能力を現在の350万トンから2007-08年末までにほぼ2倍の700万トンに拡張することを目指す国営Rashtriya Ispat Nigam Ltd(RINL)は、拡張計画の費用の一部に充当するため、市場で2500クロー(US$5.74億)を調達する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが4月17/18日報じたところによると、RINLのY. Siva Sagar Rao会長兼MDはこのほど以上の計画を明らかにした、それによると、拡張計画の総コストは8529クロー(US$19.59億)と見積もられ、内5750クロー(US$13.21億)は内部資金で、残りは借入で賄う。同社はまた株式の公開公募(IPO)を行うことも検討している。1500~2000クロー(US$3.45億-4.59億)の機械設備を輸入する必要があり、この種の費用は輸出入銀行や米国/欧州の金融機関の低利融資を利用できる。RINLは固定金利の銀行預金約3000クロー(US$6.89億)を保持するが、40クロー(US$919万)以上を引き出す際は政府の認可を得ねばならない。RINLはまたデボトルネッキングにより年産能力を50万トンほど拡張する計画で、その費用は500クロー(US$1.15億)と見積もられる。拡張計画の詳細プロジェクト・レポートは政府に提出済みで、一両月中に承認される見通しだ。拡張計画は2007-08年の完成を目指している。
RINLは海外炭鉱会社との合弁や、国内及び国外鉄鋼プラントの買収を計画している。RINLの弱点は独自の炭鉱を保持せぬこと。このためオーストラリア、米国、カナダにチームを派遣し、炭鉱会社との合弁の機会を探っている。既存鉄鋼ユニットの買収は構想に過ぎないが、機会が存在するなら、実行に移す。
VSPの2004-05年の売上は前年比32%増の8181クロー(US$18.79億)で、利益も前年の1547クロー(US$3.55億)を20-22%上回る見通しだ。設備の平均稼働率は119%、鉄鋼完成品(finished steel)の生産量は前年比4%増の289万トン、販売可能な鉄鋼製品(saleable steel)の生産量は317万トンをマークした。拡張計画の下、2007-08年の販売可能な鉄鋼製品の生産量は570万トンに拡大する見通しだ。
2005年3月末時点の累積損失は1000クロー(US$2.3億)に達する見通しだが、自己資本は8000クロー(US$18.37億)のレベルを維持していると言う。
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