【ムンバイ】インドは昨年、ガスと石炭の供給不足から180億ユニット、およそ2000MW(メガワット)の電力損失を被った。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが4月17日報じたところによると、電力省のR.V. Shahi次官は16日記者会見し、以上の消息を語った。それによると、電力部門は昨年6.2%の成長を遂げたが、燃料不足さえなければ、8.5%の成長が見られたはずである。プラント負荷率(plant load factor:平均負荷÷最大負荷)は石炭火力発電所の場合平均68%、ガス火力発電所のそれは同58%だった。仮に火力発電所の負荷率を1%ポイント引き上げようとするならさらに500万トンの石炭が不足することになる。発電部門は1500万~2000万トンの石炭不足に直面している。
P. M. Sayeed電力相によると、とは言え第10次五カ年計画期間には目標とする4万1110MWの発電能力を追加できる見通しだ。この内3万7000MWは既に稼働、もしくは拡張工事中、あるいは工事を発注済みで、残りはキャプティブ発電により埋められる。
州電力局(SEB)の組織再編に関しては、一部の州から2005年6月の最終期限の延長が求められており、同省は法務省の意見も聴取する方針と言う。