【ニューデリー】パキスタンのPervez Musharraf大統領との3日間にわたる会議を終えたManmohan Singh首相は18日、「前途にはなお困難が予想されるが、今回の頂上会談の成果を踏まえ、両国はそれぞれの責任を全うせねばならず、尻すぼみに終わらせることはできない」との談話を発表した。
デカン・ヘラルドが4月19日報じたところによると、この日記者会見したシン首相は「事を進める良好な状況が存在する。自分は前進することを望み、また祈っている。全ての懸案事項に関して様々なルートを通じ協議を進めており、成功に王道は存在しない(There is no single royal road to success.)」と付言した。
ビジネス・スタンダードが19日伝えたところによると、次の訪問地マニラに赴くに先立ってパキスタン記者団と会見したムシャラフ大統領は、「カシミール問題は、譬えパキスタン、インド、カシミール3方面の代表が1つのテーブルについて話し合っても決して合意することはできない」と、問題の困難さを指摘する一方、「ソフト・ボーダーはそれ自体解決策ではないが、解決を導く助けになる」と、係争地域におけるバス運行の再開が、『実行管理ライン(LOC)をソフト・ボーダーに転換する』と言う同氏のコンセプト実現につながるよう期待を表明した。
またカシミール分離独立派の連合組織『全党自由会議(APHC:All Party Hurriyat Conference)』が個別にインド及びパキスタン政府と協議を持つことに反対しない意向を表明した。