2005-04-18 ArtNo.35387
◆国営石油IOC、製油・石化事業等に今年US$13億投資
【ニューデリー】年商を350億米ドルから600億米ドルに拡大することを目指すIndian Oil Corporation Ltd (IOC)は今会計年度(2005-06)、新規プロジェクトに5800クロー(US$13.32億)を投じる計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月14日報じたところによると、IOCのSarthak Behuria会長は13日記者会見し、以上の計画を語った。それによると、製油事業に1530.14クロー(US$3.45億)、石油化学事業に2022.99クロー(US$4.65億)、パイプライン事業に953.78クロー(US$2.19億)を、それぞれ投資する。同社は年内に大小のガソリン・スタンド2000店を設ける。
一方、リッター当たりのガソリン/ディーゼル油価格は、原油値上がりに伴い各1.70ルピー/2.95ルピー、道路税引き上げに伴い各0.61ルピー/0.57ルピー、消費税引き上げに伴い各2.52ルピー/1.43ルピー、燃料の品質改善に伴い各0.29ルピー/0.23ルピー、合計各4.59ルピー/5.18ルピーそれぞれ引き上げられる。IOCは以上の値上げ案を既に政府に提出しており、承認を待っている。
IOCは石油製品をコスト以下で販売したために、4月の当初2週間にガソリン/ディーゼル油販売で300クロー(US$6890万)、灯油/液化石油ガス(LPG)販売で350クロー(US$8039万)の損失を被った。2004-05年にはこの種の損失が灯油4175クロー(US$9.59億)、LPG3157クロー(US$7.25億)にのぼった。
IOCは今会計年度に原油3200万トンの輸入を予定しており、内、長期契約が2480万トンに達する見通しだ。輸入先別ではサウジアラビア450万トン、クウェート650万トン、イラク840万トン、アラブ首長国連邦194万トン、ナイジェリア200万トン、マレーシア100万トン、イラン50万トンと見積もられる。
今会計年度のLPG輸入量は215万8000トンと見積もられ、半ばがサウジアラビア産で占められる。
原油輸入量は最終的に前年比8%増の395万トンに達する可能性があると言う。
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