【ニューデリー】国営火力発電会社National Thermal Power Corporation (NTPC)は、PMT(Panna-Mukta-Tapti)鉱区コンソーシアムが提示した新価格によるガスの支払いを拒絶した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月11日報じたところによると、NTPCオフィシャルは「新価格による支払いを行わない方針は関係方面に通知した。電力省がNTPCに代わり同問題を提起するものと思う」と語った。
British Gas(BG)/Reliance Industries Ltd(RIL)/Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)から成るPMTコンソーシアムは4月1日からHVJ(Hazira-Vijaipur- Jagdishpur)パイプライン沿いの産業ユーザーに対するガスの供給価格を引き上げた。NTPCはGas Authority of India Ltd(Gail)が経営するHVJパイプラインによりガスの供給を受ける最大の産業ユーザー。
業界消息筋によると、GAILはNTPCが向こう数ヶ月新価格を受け入れない可能性を予想し、既に他の顧客を物色している。
NTPCは、「当該発電所はONGCとの間で設定したガス供給リンケージをベースに建設されたもので、PMTコンソーシアムとは無関係」との理由で値上げ受け入れを拒否している。それによると既存のガス供給条件は、1990年ガス・リンケージ委員会がONGCとの間で設定したもので、それはPMTの商業生産が開始されるずっと以前のことと言う。
HVJガスの新価格は1MTU(million thermal unit)当たり5.15米ドルと、グジャラート州Dahejのターミナルにおける輸入液化天然ガスの再ガス化(R-LNG)価格を約15セント上回っている。とは言え、多くの肥料会社はガスの供給カットを恐れ、新価格を受け入れている。
電力省筋によると、NTPCの当該発電所は16mcmd (million cubic metres per day)のガスを必要とするが、現在既に10.3mcmdの供給しか受けておらず、これ以上の供給カットは多少に関わらず深刻な事態を引き起こす。このため同省は石油天然ガス省と問題を協議する方針と言う。