【ムンバイ】市場圧力から過去1年間価格を凍結して来た大手二輪車メーカーは、これまた市場圧力から続々値上げに踏み切りつつある。
エコノミック・タイムズが4月11日報じたところによると、インプット・コストが上昇する中で、既にBajaj Auto Ltd(BAL)は1~2%、Hero Honda Motors Ltd(HHML)は2~3%の値上げを行っており、タミールナド州Chennai拠点のTVS Motor Company Ltd(TVSMC)も来週は全てのモデルを2~3%値上げする見通しだ。これまで過熱する競争が、各社の値上げを抑制して来たが、スチール、プラスチック、その他の金属価格が過去数ヶ月間に急上昇し、メーカーはやむなく値上げに踏み切ったようだ。
二輪車業界筋によると、過去3年間に燃料コストが34%上昇したにも関わらず、金利の下降、車両の値下がり、燃費の向上、保守コストの下降等に助けられ、二輪車のキロ・メートル当たりの保有コストは変化しなかった。輸入関税は下降したものの、スチール価格は2003年に比べ30%上昇したが、メーカーはサプライヤーのコスト削減等に助けられ、これまで値上げを控えて来た。