2005-04-13 ArtNo.35349
◆中国PC会社Lenovo、5月にもインドにデビュー
【バンガロール】IBMのパーソナル・コンピューター(PC)部門を12億5000万米ドルで買い取った中国企業Lenovo(聯想)が今年5月にもインド進出を果たす見通しだ。
エコノミック・タイムズが4月10日報じたところによると、Lenovoは、IBMのインドにおけるおよそ700クロー(US$1.61億)と見積もられるPCビジネスを引き継ぐ。インドにおける資産の移転は米国における移転と同時に行われるものと見られる。IBM PC部門のNeeraj Sharma氏がLenovoのインド業務を担当するチーフ・ジェネラル・マネージャーに、またIBM IndiaのPCベテラン、Thirumurugan氏が財務担当重役(CFO)に、それぞれ就任することになりそうだ。
IBMスポークスパースンはこの点に関して「本社の3月9日付けの国際通達によれば、取引は今会計年度第2四半期に完了する」とする一方、「それ以上の問題に関する推測にはコメントできない」と語った。
両社の合意の下、IBM India PC部門の従業員250人はLenovo Indiaに移籍する。これにはIBM Indiaのインターネット部門が含まれ、同部門はインターネットを通じたコンピューターの販売を手がけている。
市場調査会社Dataquestの報告によると、IBMの2003-04年のインド国内売上は1793クロー(US$4.12億)で、デスクトップ/ノートブックPCビジネスがその40%を占める。したがって717クロー(US$1.65億)のビジネスがLenovoに移転されることになる。この大きな部分が“Thinkpad”レーンジのノートブックPCで、それはLenovoの得意分野でもある。Lenovoは、ポンディシェリーのPC製造部門もIBMから譲り受ける。
Lenovoは目下のところ、インドに全くプレゼンスを有しないが、これにより一躍、インド・インフォテック市場のトップ・リーグに仲間入りする。Lenovoは中国に強力なプレゼンスを築いているが、インドではLenovoもLegendも全く知られていない。しかし今回のIBMとの取引によりアジア最大のPCプレーヤーになった。
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