【ムンバイ】英国拠点のBGグループ(旧社名British Gas)は、香港の電力会社CLP Power Asiaがグジャラート州Paguthanに設けた発電施設“Gujarat Paguthan Power Station(GPPS)”に出資する可能性を検討している。
ビジネス・スタンダードが4月8日、消息筋の言として報じたところによると、GPPSの発電能力を655MW(メガワット)から1000MWに拡張することが計画されており、BGは同拡張計画への出資を通じ支配権益を手に入れることを目指している。
この点に関してBG IndiaのNicole McMohan取締役は「合併、買収問題についてはコメントできない」としているが、同社のNigel Shaw重役(CEO)は昨年、「インドにおける投資額を現在の5億米ドルから数年内に2倍に拡大することを目指している」と語った。またBGグループのDave Roberts上級副社長(中東・アジア担当)は英国の国会において「アジア及び中東地域のハブを務めるインドはBGグループの成功の要を成している」と語った。消息筋によると、同グループはインドにおける発電プロジェクトへのガス供給を目指しているようだ。
BGグループはまた100MW以下の小規模な発電施設2基を設け、グジャラート州内の工業地帯に電力を供給することを計画しており、インド西海岸のPanna-Mukta-Tapti鉱区からこれらのプロジェクトにガスを供給するものと見られる。
BG/Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)/Reliance Industriesコンソーシアムは最近、1MMBtu(million metric British thermal unit)当たりのガス供給価格を3.11米ドルから4.08米ドルに引き上げた。コンソーシアムは新価格で向こう1年間に11mmscmd(million cubic metres of gas per day)のガスを供給する契約を既に結んでいる。この内6mmscmdは1MMBtu当たり3.86米ドルでGAIL (India)に、残りはReliance Industries/Indian Petrochemicals Corporation Ltd/Gujarat Gas Company Ltd (GGCL)に、それぞれ供給される。ちなみにGGCLはBGの子会社。
BGグループはPanna-Mukta-Tapti鉱区で採取したガスを、GGCLの配管網を通じてPaguthan発電所に供給するもようだ。
CLP Power AsiaはPowerGen UK Plcとの80:20の合弁会社を通じ、2002年2月にGujarat PowerGen Energy Corporation(GPEC)の支配権益を買収した。しかしその後PowerGenが撤退したため、今ではGPECはCLP Power Asiaの完全出資子会社になっている。