2005-04-08 ArtNo.35314
◆オリッサ州政府、Posco鉄鉱石要求量の半分のみ承認
【ブーバネスワル】オリッサ州政府は、ハードなバーゲン交渉の末、韓国の鉄鋼メーカー、Pohang Steel Company (Posco)のメガ製鉄/鉄鉱プロジェクトに対し、要求量の2分の1に満たない4億8000万トンの鉄鉱石資源の割り当てを認めた。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが4月6/7日報じたところによると、Poscoは投資額100億米ドル、年産1200万トンの鉄鋼プロジェクトを提案する一方、10億トンの鉄鉱石リザーブ割り当てを求めた。
業界の見積もりでは年産1200万トンの鉄鋼プロジェクトは向こう50年間に9億6000万トンの鉄鉱石を必要とする。しかし州政府の原料供給リンケージ政策の下、供給保証期間は25年のため、州政府が割り当てられるリザーブは4万8000トンまでである。
他方、Poscoは割り当てられた鉄鉱石の半ばを輸出することを希望した。このため同州の鉄鉱石埋蔵量35億トンの内、1企業に10億トンも割り当てることに対する批判が高まった。
オリッサ州政府のP Behera鉄鋼・鉱業部長は6日の州議会の席上、野党の質問に応じ、州政府はPoscoの鉄鋼プロジェクトに必要な量のみの割り当てを認めたと説明した。Poscoは先ず年産300万トンの鉄鋼プラントを設け、その後2年ごとに300万トンの年産能力を追加して行くと言う。
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