SEAnews 2005-04-04 ArtNo.35296

【ニューデリー】タタ・グループ傘下のエアコン／冷蔵庫メーカー、Voltas Ltdは消費税が免除されるヒマチャルプラデシュ州もしくはウタランチャル州に今年末までに70－80クロー(US$1608万-1837万)を投じ、新製造拠点を設ける計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月1日報じたところによると、Voltasは既にダドゥラ・ナガール・ハベリ州Dadraとアンドラプラデシュ州Hyderabadに工場を有する他、ヒマチャルプラデシュ州Baddiに小規模な組み立て工場を設けている。
VoltasはFedders社と50：50の合弁でDadraに設けた工場を、2005年末か、2006年初までに、新たなロケーションに移転するものと見られる。既存の他の工場も移転するか否かは、移転先の州政府がオファーする奨励措置にかかっているようだ。
Voltas Unitary Products Business Group (UPBG)のK J Jawa副社長がウィンドー／スプリット・エアコン新モデルの発表会の席上語ったところによると、Dadra進出企業に対する奨励措置が撤廃された後、ＵＰＢＧは新工場候補地を物色する役割を委ねられた。Feddersとの合弁工場のみを移転するか、Voltas傘下の工場全てを移転するかは未定。
一方、ＵＰＢＧ冷気部門のK D Virmani重役(GM)によると、同社は今年、新たな輸出市場を開拓してボトムラインの改善を図る。同社は既に中東市場に製品を輸出しているが、ウガンダ、南アフリカ、ケニア等のアフリカ市場に照準を合わせ、新市場の開拓を図っている。輸出売上は同部門売上全体の8％を占めるに過ぎないが、3年内に20％に拡大することを目指している。同部門の2004－05年の売上は325クロー(US$7464万)で、2005－06年には38％増の450クロー(US$1.03億)を見込んでいる。
この日、1万4500～7万ルピーの価格帯のエアコン6モデルを発売したＵＰＢＧは、今シーズン、ハイエンド・セグメントの一連の新モデルをさらに紹介する計画と言う。