2005-04-04 ArtNo.35288
◆Coal India/Neyveli Lignite、共同で発電所建設
【コルカタ】Coal India Ltd (CIL)は、Neyveli Lignite Corporation (NLC)と共同で発電事業に乗り出す計画で、手始めにオリッサ州のMahanadi Coalfields Ltd管轄地内に位置する鉱山の1つに2000MW(メガワット)のピットヘッド(坑口)式火力発電所を設ける。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月1日報じたところによると、3月30日付けで正式にCIL会長に就任したShashi Kumar氏はこのほど当地で以上の消息を明らかにした。それによるとこの種のプロジェクトはCILにとって新しいビジネス領域だが、プロモーターの1人として事業に参画することにより、長期的利益が望める。Mahanadi鉱山におけるプロジェクトが完成したならCIL-NLC連合は、他の州にも大型の火力発電所を設ける方針だ。
CILは石炭の付加価値を高める事業多角化に力を入れる。傘下の生産子会社7社は、洗浄/選鉱した適正サイズの石炭をより多く生産することにより、売上拡大を図る。現在、石炭マーケットは売り手市場であり、容易に価格調整を行えるが、石炭の品質や真発熱量(actual heat value)の改善を抜きにした値上げは行わない。
CILはまたOil and Natural Gas Corporation (ONGC)と共同で石炭のガス化及び炭層メタン開発プロジェクトを手がける計画で、近くONGCと石炭ガス化に関わる合弁覚書を交換する。
CILの2004-05年の営業額は3万1000クロー(US$71.2億)、粗利益(gross profit)は7000クロー(US$16.1億)をマーク、石炭の生産量は目標とした2億1400万トンを上回る3億2300万トンに達した。
これまでCILのマネージング・ディレクターを務めて来たKumar氏は、N.K. Sharma前会長の職務が停止されて以来、過去16ヶ月にわたり実質的に会長職を代行して来たが、同氏が正式に会長に就任したことにより、会長人事を巡る憶測に終止符が打たれた。
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