【ハイデラバード】海綿鉄の製造に用いられるCグレードの石炭のアンドラプラデシュ州における需要は2~3年前の年間30万トンから今年は110万トンに急増、州内の海綿鉄メーカーは石炭の深刻な供給不足に直面している。
ビジネス・スタンダードが3月29日伝えたところによれば、Singareni Collieries Limited (SCCL)のT R K Rao重役(ED)は同紙に以上の消息を語った。それによると、1トンの海綿鉄を製造するには1.3トンの石炭と1.7トンの鉄鉱石を必要とし、石炭の供給逼迫は既に海綿鉄産業の成長に影響を及ぼしている。
こうした中で二次鉄鋼メーカー協会は、アンドラプラデシュ州の首席大臣に対して海綿鉄産業にもセメント部門や電力部門同様、中核産業ステータスを認めるよう陳情した。中核産業ステータスが認められれば、石炭の優先的な供給を受けられる。海綿鉄産業は既にインプット・コストの上昇に直面しているため、ハイ・コストな輸入石炭を用いることはできないと言う。
SCCLのRao氏によると、同社は供給逼迫にも関わらず州政府工業部の指示に従い、二次鉄鋼業界と海綿鉄業界に対する割り当てを、これまでの総割当の60%から70%に拡大していると言う。