2005-03-30 ArtNo.35266
◆7州におけるディーゼル油Bharat II基準の導入を延期
【ニューデリー】インド政府は24日の閣議で、ウッタルプラデシュ州/ラジャスタン州/ウタランチャル州/マドヤプラデシュ州/パンジャブ州/ヒマチャルプラデシュ州/ジャム&カシミール州で販売されるディーゼル油にBharat Stage II(BS II)基準を適応する期日を2005年4月1日から同年10月1日に、6ヶ月繰り延べる方針を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとデカン・ヘラルドが3月25日報じたところによると、これによりこれら7州では4月1日以降も引き続きBharat Stage I(BS I)グレードのディーゼル油が販売されることになる。
政府は、石油会社の求めに応じ以上の方針を決めた。Indian Oil Corporation Ltd(IOC)がハリヤナ州Panipatおよびウッタルプラデシュ州Mathuraの製油所をアップグレードし、Bharat Stage II基準を満たすにはなお2、3ヶ月を要する。またReliance Petroleum Ltd(RPL)は国内市場向けに十分なディーゼル油を供給することを約束していない。
しかし自動車製造会社は、既にBharat Stage III(BS III)基準を満たし、既存のものより若干高めの新モデルを準備している。
この日の閣議では、4月1日からガソリンのBS II基準を全国に、ディーゼル油のBS II基準を上記7州を除く各州、ディーゼル油のBS III基準を主要11都市(National Capital Region/ Chennai/ Mumbai/ Kolkata/ Ahmedabad/ Bangalore/ Hyderabad/ Secunderabad/ Kanpur/ Pune/ Agra/Surat)に、それぞれ適応することが決まった。
インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)のK.K. Gandhi常務理事(技術担当ED)によると、仮にBS III基準を満たした車両にBS Iグレードのディーゼル油を給油するなら、触媒コンバーターが先ずダメッジを受け、長期的にはエンジンそのものも影響を受ける。例えば数ヶ月にわたりBS Iグレードのディーゼル油を給油し続けるならエンジン障害を引き起こすと言う。
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