SEAnews 2005-03-30 ArtNo.35262

【チェンナイ】エントリー・レベルの100ＣＣ、4ストローク・モーターサイクル“TVS Star”を梃子に販売ボリュームの拡大を図るTVS Motor Company (TVSMC)は、TVS Starの販売が思ったほど伸びず、野心的成長戦略に見直しを強いられている。
インディアン・エクスプレスが3月28日報じたところによると、TVSMCの2004年4月から2005年2月の間の100ｃｃセグメントの販売台数は48万5000台と、前年同期の56万9000台を下回った。同社は2004年10月初から地域的時差を設けてTVS Starの段階的発売を開始した。TVS Starは概して好調な売れ行きを見せているものの、これまでに他社に奪われた2ストローク・モデルのシェアを回復するには至っていない。2005年2月の100ＣＣセグメント(Centra/Victor GXを含む)販売台数は4万3863台と、昨年同月の5万2363台を依然下回っている。
独自開発した“ＶＴｉ(variable timing intelligent)”技術を装備したTVS Centraの販売は好調なものの、110ｃｃモデルVictor GXのシェアが食われている嫌いがある。
この点に関してR Chandramouli副社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ&ｾｰﾙｽ)は、両モデルの競合説を一蹴するとともに、全国的な販売体制が整う4月以降、Centraの販売が加速すると予想、また農村地域をターゲットにしたTVS Starに続いて一部の地域で既に発売されている都市部をターゲットにした姉妹モデル、TVS Star Deluxeの売れ行きも今後改善すると見通した。