【ムンバイ】アンドラプラデシュ州Pune拠点の二輪車メーカー、Kineticは、ホンダ、韓国企業Hyosung、イタリアのItaljetに続き、台湾拠点のKwang Yang Motor Co Ltd(KYMCO:光陽工業股粉有限公司)と合弁を組むことを検討している。
エコノミック・タイムズが3月25日、業界筋の消息として報じたところによると、KineticはKYMCOとの戦略提携交渉を進めており、Kinetic Motorの50%の持ち分を後者にオファーする計画のようだ。KYMCOは中国とインドネシアに製造拠点を有し、インドとベトナムにも工場を設ける可能性を検討している。
Kineticの二輪車ビジネスは、スクーターに照準を合わせたKinetic Motorと、モーターサイクルに照準を合わせるKinetic Engineeringから成り、Kinetic Motorは最近、授権資本金を20クロー(US$459万)から35クロー(US$804万)に拡大する方針を決める一方、他社との合弁や新モデルの発売につながる事業再編を計画中と発表した。
Kineticはこれ以前にはモーターサイクル・ビジネスに力を入れ、設備の拡張や製品開発に200クロー(US$4593万)前後を投じたが、モーターサイクル市場におけるボリューム・ゲームには多額の資金が必要なことに気づき、バイク市場ではニッチ・セグメントに、またスクーター/スクータレット市場ではボリューム・セグメントに、それぞれ照準を合わせる新戦略にシフトしつつある。KineticはItaljetスクーターを今月発売するはずだったが、4月末に繰り延べている。KYMCOとの出資合弁が実現した場合、Italjetとの提携がどうなるかは明らかでない。