2005-03-21 ArtNo.35223
◆GAIL、コーチLNGターミナルの設備能力シェア検討
【ティルヴァナンタプラム】Gas Authority of India Ltd (GAIL)は、Petronet LNG Ltd(PLL)がケララ州Kochiに設ける液化天然ガス(LNG)ターミナルの設備能力をシェアする可能性を検討している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月19日報じたところによると、National Thermal Power Corporation (NTPC)はPLLがオファーしたガス供給価格が魅力に乏しいことから、ケララ州Kayamkulamにおける発電所の拡張計画に必要なガスを、GAILと共同調達する方針を決めた。しかし石油天然ガス省はGAILがKayamkulamにLNG輸入ターミナルと再ガス化施設を設けることを許可しなかった。
一方、PLLは当初年間処理能力250万トンのターミナルをコーチに設けることを計画したが、これを2倍の500万トンに拡張する方針を決めた。消息筋によると、この結果、PLLが拡張したキャパシティーをGAIL-NTPC連合とシェアする可能性が出てきた。もちろんその際も価格が決定要因になる。
GAILは抽出装置(extractor)を設け、NTPCに供給するガスから高比重ガス(heavy gas)を分離し、石油化学コンプレックス事業に利用することを検討している。その際には、ガス・クラッカーはFertilisers and Chemicals Travancore Ltdがコーチ近郊に所有する500エーカーの土地に建設される見通しだ。この方が、ケララ州Kasargod県までパイプラインでガスを輸送、そこに石油化学コンプレックスを設けると言うGAILの当初計画よりも、高い経済性が望める。
消息筋によると、目下、Engineers India Ltdが石油化学コンプレックスの事業化調査を進めており、数ヶ月以内に報告書を提出する見通しと言う。
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