2005-03-21 ArtNo.35213
◆オリッサ州政府、Vedanta/Utkalアルミナ事業反対運動に警戒
【ブーバネスワル】オリッサ州政府は、Vedanta Aluminium Ltd (VAL)とUtkal Alumina International Ltd (UAIL)が、Rayagada県とKalahandi県でそれぞれ進めるアルミナ・プロジェクトに対する住民の反対運動の掌握に努めている。
インディアン・エクスプレスが3月17日伝えたところによると、オリッサ州政府は2004年警務白書(White Paper on police administration, 2004)において、2つのアルミナ・プロジェクトのロケーションを巡る反対運動が治安問題に発展することに懸念をを表明している。同白書によると、地元の少数部族とAgragamee/Prakrutik Sampad Surakhya Parisad/Ekta Parisad/Niyamgiri Surakhya Samiti等の少数部族組織は、Sterlite Industries Ltd傘下のVedanta Aluminium Ltdが計画するアルミナ・プラントのロケーションに反対している。2004年4月7日には手製の武器で武装したNiyamgiri Surakhya Samitiの活動家が工事現場に力づくで進入、労働者らを威嚇した後、トラクター1台とテント3張りに放火した。このため警察は活動家15人をやむなく逮捕したが、Niyamgiri Surakhya Samitiは、Kalahandi税務署の前でダールナ(dharna:ハンガースト)を行い、逮捕に抗議した。
他方、Langigarhアルミナ精錬所就業Sangharsa委員会(Langigarh Alumina Refinery Employment Sangharsa Samiti)は、同プラントにおける地元民の雇用を求め2004年11月16日にLangigarhにおける一斉休業(Bandh)を呼びかけた。
県行政機関と、Kashipur及びLangigarhの警察署はプロジェクトの賛成派と反対派双方の活動家の動きを監視し、治安維持に努めている。
オリッサ州ではVedantaとUAILを含め、4つのアルミナ・プロジェクトが準備されており、合計投資額は2万5000クロー(US$57.42億)にのぼる。
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