1995-02-02 ArtNo.352
◆<星>高島屋、市況低迷と競争過熱で売上目標実現成らず
【シンガポール】高島屋シンガポールは94年12月末締め年度に売上2億8000万Sドルを実現したが、目標とする3億Sドルには僅かに及ばなかった。
高島屋が月曜(1/30)、発表したところによれば、当初の目標は元々高めで、小売市況の低迷と競争過熱の中で、初年度の売上としては、満足できる数字という。2億8000万Sドルの内、店内営業権者のコールド・ストーリッジ及びベスト・コネクッションの売上4000万Sドルを除くと、高島屋自身の営業額は2億4000万Sドルで、これには婦人用品(20%)、ブランド品(20%)、食品(15%)の売上が貢献した。また子供服、玩具、家庭用品、インテリア、ブランド品、食品の売上は目標をオーバーしたが、婦人服、若者向けファッション用品の売上は目標を下回った。 専門店街及びタングス・スタジオの営業額も2億7500万Sドルと、目標額の3億3000万Sドルを下回った。Sドルの強化で、期待された外人旅行者の財布の紐もきつく、サンテク・シティーやブギス・ジャンクションのオープンに伴う一層の競争過熱も予想されることから、高島屋は年間売上の成長見通しを当初の年率10~15%から5~8%に下方修正するとともに、黒字転換にも10年を要すると見通している。(ST,BT:1/31)
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