2005-03-18 ArtNo.35197
◆西ベンガル電力開発公社、2千MW複合サイクル発電所建設
【コルカタ】西ベンガル電力開発公社(WBPDCL:West Bengal Power Development Corporation Ltd)は、当初の石炭火力発電プロジェクトに代え、2000MW(メガワット)の複合サイクル・ガス発電施設を建設する方針を決めた。
ビジネス・スタンダードが3月16日伝えたところによると、WBPDCLのS Mahapatra重役(MD)はこのほど以上の消息を明らかにした。それによると、第11次五カ年計画期間に4×500MWの発電施設を設ける。先ず第1期計画で同州Murshidabad県Sagardighiに2×500MWの発電施設を設け、第2期計画で同じく2×500MWの施設を増設する。WBPDCLは第11次五カ年計画期間にこれらの発電施設を設けるための認可取得手続きを進めている。
当初これら4基の発電施設は石炭を燃料として用いるはずだった。しかし国内と国際市場における石炭供給の逼迫と値上がりからやむを得ず計画に見直しを加え、ガス供給の目処が立ったことから複合サイクル・ガス発電方式に転換する方針を決めた。
WBPDCLは最近、Gas Authority of India Ltd (Gail)と、ガス供給に関わる基本合意書(HOA:head of agreement)を取り交わした。同協定の下、GAILは4基の発電施設に合計日量800万メートル・トンのガスを供給する。
ガスは建設が計画されている2つのパイプラインの何れかを通じて供給されることになる見通しだ。一つはUttar Pradesh - Jagdishpur - Kolkataパイプライン、もう一つはAndhra Pradesh - Kakinada - Haldiaパイプライン。
この他、もう一つのオプションとしてMyanmar - Bongaon - West Bengalパイプラインも考えられる。ガスの供給価格はなお未定だが、追ってGailとガス購入契約(GSA:gas sale agreement)を結ぶと言う。
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