2005-03-18 ArtNo.35195
◆道路建設を再度UPA政権のトップ・アジェンダに
【ニューデリー】道路建設が再び統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政権のトップ・アジェンダに返り咲いた。
エコノミック・タイムズが3月16日伝えたところによると、Manmohan Singh首相は14日、T R Baalu道路輸送ハイウェイ担当国務相、Dhanendra Kumar道路輸送担当次官、インド全国幹線道路局(NHAI:National Highways Authority of India)トップ・オフィシャルらを招集し、全国ハイウェイ開発計画(NGDP:National Highway Development Programme)に見直しを加えた。
ウッタルプラデシュ州Srinagar/タミールナド州Kanyakumari間の南北回廊プロジェクトとアッサム州Silchar/グジャラート州Porbandar間の東西回廊プロジェクト(NHDP II)契約を発注する際もNGDPと同様の方式を採用する問題が話し合われた。全長7300キロのNHDP IIの内、これまでに完成したのは675キロに過ぎず、残りの5768キロ部分の工事が今後発注される。
この日の会議ではEPC(engineering, procurement and civil construction)方式を採用すべきか、BOT(Build-Operate-Transfer)方式を採用すべきかと言う問題も討議された。
全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)政権時代には1257日間に2342キロの道路の4乃至6車線への拡幅工事が完成された。1日当たりにすると1.86キロのペースである。これに対してUPA政権発足以来255日間に1921キロの工事が完成しており、こちらは1日当たり7.53キロと、工事は加速されている。
全ての道路が建設・保守コストを賄うに足る経済性を備えている訳ではないため、道路建設の資金は通行料と道路税の2本立てで賄うべきであり、1万クロー(US$22.97億)の特殊会社(SPV:Special Purpose Vehicle)や1500クロー(US$3.45億)の『liability gap funding(責任能力不足補填基金)』の役割も重要である。NDA政権時代に設けられた2000クロー(US$4.59億)の『viability gap funding(実行能力不足補填基金)』はこの種のプロジェクトに恩恵を及ぼさなかったが、SPVを通じてNHDPを融資することは、道路プロジェクトの実行可能性問題にバイパスを設けるようなものと言う。
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