2005-03-09 ArtNo.35136
◆Jindal Stainless、アジアにおける新たな買収ターゲット物色
【コルカタ】Jindal Stainless Ltd(JSL)は、ステンレス事業の後方リンケージを拡大する狙いからインドネシアにおいて冷間圧延鋼製造施設を買収したのに続き、アジアにおける新たな買収ターゲットを物色している。
ビジネス・スタンダードが3月8日、消息筋の言として報じたところによると、原料へのアクセスを補強することにより競争力強化を図るJSLは、この方面の事業拡張に本腰を入れている。ちなみに鉄鉱石やマンガン等の原料価格は、今年60-70%アップした。
JSLは、やはり後方リンケージを拡大する上からオリッサ州において950クロー(US$2.18億)を投じクロム鉄プロジェクトを進めている。最高裁における同プロジェクトに関わる訴訟審理はペンディングされて来たが、今月末にかけて再開される可能性がある。
JSLはインドネシアにおけるステンレス・スチールの年産能力を5万トンから10万トンに拡張する可能性を検討しており、そのコストは2000万~2500万米ドルと見積もられる。また400~450クロー(US$9187万-1.03億)を投じてハリヤナ州Hissarにおける冷間圧延施設の年産能力を9万トンから25万トンに拡張する計画も進めている。消息筋によると、低コストな原料の確保が、こうした拡張計画の成否を左右することになる。このためJSLは買収対象を積極的に物色しているが、目下のところ具体的な買収交渉は進められていない。また買収のターゲットは急成長を遂げるアジア地域に求められている。同地域ではインドと中国が成長の牽引役を務めており、向こう数年の域内需要は旺盛さを維持する見通しと言う。
|