SEAnews 2005-02-25 ArtNo.35061

【ニューデリー】インフラ中核産業の2005年1月の成長率は1.9％と、前年同月の7.4％を大きく下回った。
インディアン・エクスプレスが2月24日、商工省産業政策促進局(DIPP:Department of Industrial Policy and Promotion)の発表を引用し報じたところによると、セメント生産の伸びが9.6％(7.5%)と、前年同期の伸び(括弧内の数字、以下同様)を上回ったのを除き、6業種中5業種＜原油0.2％(4.2%)／石炭2.8％(8.2%)／電力2.4％(6.2%)／石油精製－0.2％／鉄鋼完成品－0.2％＞の伸びが、前年同期を下回り、取り分け石油精製と鉄鋼完成品はマイナス成長を記録した。
この結果、年初10ヶ月(2004/4-2005/1)のインフラ中核産業の成長率は5.1％と、前年同期の5.9％の伸びを下回った。年初10ヶ月の成長率を部門別に見ると、原油2.6％(0%)／石炭6.7％(4.1%)／電力6％(3.7%)／セメント7.2％(5.8%)と、これら3部門は何れも前年同期の伸びを上回った。しかし鉄鋼完成品3.4％(12%)／石油精製5.9％(7.3%)の2業種の成長率は前年同期を下回った。
アナリストによると、スクラップやコークス用炭の供給逼迫と値上がりが、鉄鋼完成品の生産に打撃を与え、石炭の供給不足は電力生産の伸びも鈍化させたと言う。