1995-10-12 ArtNo.3506
◆<星>ジュマボイ家長老、一族のスコッツ現執行部を告訴
【シンガポール】上場会社スコッツ・ホールディングズの支配権を巡るジュマボイ一族の争いは、一族の長老ラジャバリ・ジュマボイ氏(97歳)が同社現執行部を告訴する中で、新たな展開を見せている。
スコッツが91年にシンガポール証取(SES)に上場した際、ラジャバリ氏の長男AR氏(スコッツ会長)、AR氏の子息ラフィク氏(前スコッツMD)、その弟のイクバル氏(スコッツ業務担当取締役)が同社の支配権を握ったが、ラフィク氏とイクバル氏がその後スコッツの支配権をめぐって対立した。これに対して、AR氏の2人の弟ユソフ氏(スコッツ無任所取締役)とムスタファ氏(92年にスコッツ重役を退く)、そしてムスタファ氏の3人の子息アンワル氏、ファエズ氏、サリーム氏らが、長老のラジャバリ氏とともに10日、AR、ラフィク、イクバルの3氏を相手取って、スコッツを一族全員の管理下に置くよう求める訴訟を起こした。原告側は、ラジャバリ夫妻が1957年に設定した信託資産の本来の条件に従うよう被告3氏に要求している。57年信託資産の受益者はすべてのジュマボイ一族とされている。(ST,BT:10/11)
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