【ニューデリー】このほどフランスのカンヌで催された“第3回GSM会議(Third GSM World Congress)”に出席、『社会開発と経済成長の推進力としての移動体通信(Mobile communication as driver for social development and economic growth)』と題して講演したDayanidhi Maran通信情報技術相は、世界の通信機器メーカーにインドに製造拠点を設け、国内市場ばかりでなく、域内市場のサプライ・ハブにするよう呼びかけた。
ザ・ヒンドゥーが2月19日、Maran通信情報技術相の発言を引用し報じたところによると、インド政府は、製造業領域に対する100%の外国直接投資(FDI)を認めているが、まだ期待したほどの成長は生じていない。インドが向こう3年間に2億5000万電話接続(telephone connections)を提供する目標を達成するには、輸入依存を軽減する必要がある。このためインド政府は、外国通信機器メーカーの要望に応じられるよう財政、税制、貿易政策に調整を加え、外資の導入を加速する。
インドの電信網は世界のトップ10、アジアではナバー・ツーにランクされる。またセル式電話の利用者が固定電話のそれを上回るクラブに属している。通信料を大幅に引き下げ、先進的サービスには支援が提供する。
テレコム事業に対する外国直接投資は累積20億米ドル以上に達しており、インド政府はまもなく国際標準に乗っ取った中立的な“帯域政策(spectrum policy)”を立案すると言う。