【ムンバイ】過去2～3年にわたる二輪車販売の20～25％の成長で、高い稼働率を実現した二輪車メーカーは、今やこぞって設備拡張に乗り出している。
エコノミック・タイムズが2月21日報じたところによると、2004会計年度から2006会計年度の間にトップ・スリー・プレーヤーの二輪車製造能力は45％拡大する見通しだが、需要は12－14％の成長にとどまるものと見られる。現在、Hero Honda Motors Ltd(HHML)／Bajaj Auto Ltd(BAL)／Honda Motorcycle and Scooter India Pvt Ltd(HMSI)は、二輪車市場全体の80％のシェアを握っている。アナリストらは、2005－06年には、需要の伸びを大幅に上回る設備拡張が行われ、ボトムラインに影響が生じるものと予想している。また2010年には二輪車の国内生産量が1000万台に達し、中国を上回る可能性も予想されている。
二輪車市場全体の51％のシェアを占めるＨＨＭＬは向こう2年内にウタランチャル州に第3工場を設けることを計画している。デリー近郊に設けられた同社の2工場の稼働率は設備能力の上限に達しており、今年は250万台のバイクを製造するものと見られる。同社は2、3年内に300万台を製造する計画で、2005－06年にはスクーターの製造も予定、このため設備拡張を必要としている。
ＢＡＬは2005年6月までにモーターサイクルの月間生産量を20万台に33％拡大する計画だ。同社は傘下の3工場で年間170万台の二輪、三輪車を製造している。
ＨＭＳＩの年産能力は2006年には2倍の100万台以上に拡大されるものと見られる。
TVS Motor Company(TVSMC)は、未だプレゼンスを築いていない北部に新工場を建設する計画だ。同社は現在タミールナド州Hosurとカルナタカ州Mysoreに設けた工場でバイク、モーペッド、スクータレットを製造している。この他、スズキも2006会計年度に新工場を設ける。
一方、125ｃｃモーターサイクルの価格は今や100ｃｃのそれとほとんど等しくなっており、キャパシティーの大きいバイクに需要がシフトする見通しだ。また数ヶ月以内に100ｃｃバイク価格の下方修正が行われるものと予想される。