【コルカタ】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は傘下の特殊鋼プラント-1)Alloy Steels Plant(ASP)/2)Salem Steel Plant(SSP)/2)Visvesvaraya Iron and Steel Plant(VISP)-の業績改善に励まされ、特殊鋼ビジネスの中期組織計画(corporate plan)を立案している。同組織計画は来月にも完成する見通しだ。
エコノミック・タイムズが2月20日報じたところによると、これら3プラントの損失額は1999-2000年の490クロー(US$1.125億)から2003-04年の250クロー(US$5742万)に縮小、今会計年度末までにはさらに150クロー(US$3445万)に下降する見通しだ。特にSSPとVISPは間もなく黒字転換できるものと予想されている。消息筋によると、こうした中でこれら3プラントは目下、別個に2011-12年までの成長計画を立案している。SAILは、2005年3月末までにこれらを取り込んだ『2012年中期組織計画』を完成させるものと見られる。
SAILは既に総合鉄鋼プラントの2012年中期組織計画を発表、総合鉄鋼プラントに対する2万5000クロー(US$57.42億)の投資を予定しているが、特殊鋼3プラントに対する投資額はまだ決めていない。
SAILは数年前にこれら3プラントの売却を図ったが、高い固定コストから買い手がつかず、ことごとく失敗した経緯がある。
SAILのS K Roongta取締役(商務担当)は先頃「付加価値製品に対する需要の顕著なシフトが生じており、我が社は今や特殊鋼に照準を合わせている」と語った。同氏によると、過去9ヶ月の特殊鋼の出荷量は前年同期比40%の成長を見た。SAILのビジネスに占める特殊鋼のシェアは現在15-20%だが、30%に拡大することを目指していると言う。