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2005-02-23 ArtNo.35045
◆アルナチャル水力発電計画、中国の懸念配慮し縮小
【ニューデリー】国営水力発電会社National Hydroelectric Power Corporation(NHPC)が、アルナチャルプラデシュ州に建設を計画している国内最大、世界的にも第3位にランクされる1万1000MW(メガワット)の水力発電施設は、環境破壊を懸念する中国の意向に基づき、5000MW前後に縮小される見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月20日報じたところによると、中国の三峡ダム(1万8200MW)、ブラジルのItaipuプロジェクト(1万2600MW)に次ぐ規模のシアン川上流(Siang Upper)プロジェクトを当初計画通り実行すると、建設過程において国境に接した中国領土の一部が水没する見通しで、中国側が規模の縮小を申し出た。
当初の計画では第12次五カ年計画期間に稼働するはずだったが、事業化調査前段階における中国側の協力が得られなかったこともあり、プロジェクトははかばかしい進捗を見ていない。例えば集水域の大きな部分がチベットに属していることから、水文学/気象学的データの収集が困難に直面した。
環境森林省は2003年12月に、Tuting修道院およびDihang-Dibang地区生態系の水没を回避するためダムの高さを低くすることを条件にシアン川上流プロジェクト第1期工事を承認した。政府筋によると、事業化調査が目下進められているが、インド政府は中国側の懸念表明を受け、プロジェクトのサイズに見直しを加えるものと見られる。
NHPCはシアン川上流プロジェクトの他、シアン川下流プロジェクト(1600MW)とシアン川中流プロジェクト(1000mw)を手がけていると言う。
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