2005-02-16 ArtNo.35011
◆Xilinx Inc、ハイデラバードを域内の集積回路デザインハブに
【ニューデリー】サンノゼを拠点に特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)のサプライを手がける年商14億米ドルのXilinx Incは、アンドラプラデシュ州Hyderabadに設けたデザイン・センターを拡張し、アジア太平洋地域のハブにする計画だ。
インディアン・エクスプレスが2月14日報じたところによると、世界第3位のASICサプライヤー、Xilinx IncのRichard W Sevcik上級副社長(PLS担当)はこのほど同紙に以上の抱負を語った。それによると、インド企業は開発コストを引き下げるためFPGA(Field Programmable Gate Array)にシフトしつつあり、Xilinxにとって興味ある市場になりつつある。FPGAは、プログラミング可能な論理素子(PLD:Programmable Logic Devices)の1つ。ASICベース・チップの開発コストが500万米ドル以上であるのに対し、FPGAチップのそれは20万米ドルで済み、開発に要する時間も短い。
世界的にFPGA市場規模は30億米ドルと見積もられ、これに対してASIC市場規模は100億-120億米ドルにのぼる。しかしFPGA市場は急速に成長し、両者の差を埋めつつある。Xilinxは30億米ドルのPLD市場の60%のシェアを握っており、中でも2億米ドルと見積もられるDSP(Digital Signal Processing)市場の80%のシェアを占めていると言う。
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