SEAnews 1995-10-11 ArtNo.3501

【クアラルンプル】ＴＮＴエクスプレス・ワールドワイド(M)Sdn Bhd(TNTEWM)は、クラン・バリー地区における成功を跳躍台に、マレーシア国内の他の成長地域、ペナン、マラッカ、ジョホール・バル、サバ市場の開拓を本格化する計画だ。
ＴＮＴＥＷＭのニゲル・プール課長(ｶﾝﾄﾘｰ･ﾏﾈｰｼﾞｬｰ)によると、同社はクアラルンプルにおけるのと同レベルの成功をクアラルンプル以外の地域でも達成する方針で、同戦略によりＴＮＴのプレゼンスをマレーシアの各地に拡大する一方、イントラ・アジア・エアー・ネットワークの積載率を最大限に高める方針だ。同ネットワークにはジャカルタ、シンガポール、マニラ、ソウル、台北、香港が含まれ、マニラ拠点のイースト・アジア・カーゴ・エアラインズが空輸サービスを提供している。ＴＮＴＥＷＭはマレーシア国内に11の支店とエージェントを設け、人材、トラック、情報技術(IT)、保税／非保税サービスに多額の投資を行っている。マレーシアにおける95年第1四半期(7-9月)の貨物及びクーリエ・サービスの営業額は28％の拡大を見ており、通年の成長率は目標の25％を上回る見通しだ。しかしクアラルンプル証取のスクリップレスへの移行やインターネット等のファシリティーの利用拡大で向こう3－5年間のクーリエ・サービスの成長は鈍化するものと見られる。またマレーシア、タイ、中国は第3段階の拡張計画の対象地域に含まれているが、計画に着手する時期は未定という。(MBT:10/10)