2005-02-14 ArtNo.34991
◆Hero-Apriliaのスクーター合弁事業コールドオフ
【バンガロール】Hero Motors Ltd(HML)は、イタリアの二輪車メジャー、Apriliaと協力しインドでスクーターを製造する計画を中止した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月10日報じたところによると、HMLのPankaj Munjal重役(MD)は同紙に以上の消息を語った。それによると、最近Piaggioに買収されたApriliaは、インドにおいてもPiaggioと共同で新事業を準備をしている。このためHMLは最早、Apriliaと従来の計画を進める考えはないが、スクーター用エンジンをApriliaに納入する可能性を検討していると言う。ちなみにHMLはBombardier-Rotaxと提携し、インドで低排気量エンジンを製造している。
HMLは昨年、Apriliaの支援下に向こう3年間に135クロー(US$3100万)を投じてスクーターを製造する計画を発表した。同計画にはデザインのアウトソーシング、エンジンの納入、バイバック・アレンジによる完成車両の輸出が含まれており、Apriliaが約100クロー(US$2297万)を投じてHMLの20%のシェアを取得する可能性も伝えられていた。PiaggioがApriliaを買収した際も、HMLはApriliaとの協力計画を継続する意向を表明していた。
市場筋によると、Piaggioはかなり以前からインドに独自、もしくは地元パートナーと合弁で二輪車製造施設を設けることを検討しており、Piaggioオフィシャルは過去数ヶ月にわたり、インド市場を実地調査している。しかし新事業のタイムフレームは、まだセットされていないようだ。
ちなみに別のイタリア企業Italjetとの協力計画を進めるKineticグループは、今年4月にItaljet製スクーターを発売する方針だ。
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