SEAnews 2005-02-11 ArtNo.34977

【ニューデリー】Bajaj Auto Ltd(BAL)はアフリカ最大の二輪車市場、ナイジェリアで中国の二輪車メーカーと雌雄を争う可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが2月8日報じたところによると、年間約100万台が販売されるナイジェリアは世界的にもトップ10に列するモーターサイクル市場で、中国製モーターサイクルの最大の輸入国の1つにも数えられる。ＢＡＬの国際業務主任を務めるSanjiv Bajaj重役(ED)によると、現地ディストリビューターを最近指名したＢＡＬは、目下市場攻略戦略を練っている。今年4月に市場調査を実施した後、インドからナイジェリア向けにモーターサイクルを輸出する。最初の出荷分は2005年6月に現地に到着する見通しで、さらに現地組み立て工場も建設、輸入税回避を図る。2－3年後にはＢＡＬのブランド・イメージをナイジェリアに植え付けることができると言う。
消息筋によるとナイジェリアでは低コスト・モーターサイクルと中古の日本製モーターサイクルが市場を支配しており、これらは300－500米ドルで販売されている。これに対してＢＡＬの製品は最も安いものでも600米ドル、エントリー・レベルの売れ筋モデルは700米ドルする。Sanjiv Bajaj氏はこの点に関して「価格では中国製に対抗できないが、高品質な製品に多少余計支払うゆとりをもった消費者も存在するはずで、Pulsar等のプレミアム製品を限定販売する可能性も検討している」と語った。
ＢＡＬはまた現地組み立て工場に直接投資する計画はなく、現地パートナーに委ねる。ＢＡＬは部品納入業者にもアフリカにおける事業計画を紹介、準備を呼びかけている。同社は今会計年度、二輪車19万台以上の輸出を目指していると言う。