2005-02-07 ArtNo.34962
◆Nalco/Jindal、Vizagにアルミ精錬施設建設検討
【ハイデラバード】National Aluminium Corporation (Nalco)とJindal Iron and Steel Corporation Limited(JISCL)はアンドラプラデシュ州Visakhapatnam(Vizag)に、それぞれ年産100万-200万トンのアルミニウム製造施設を設けることを検討している。
ビジネス・スタンダードが2月4日報じたところによると、Vizag派出所地区(Visakhapatnam agency area)におけるボーキサイト鉱石の埋蔵量は6億トン前後と予想されるが、大部分のボーキサイト鉱床が密林地帯に位置するため、これまで開発されずにいた。
Nalcoは最近年産100-200万トンのアルミニウム・プラントを設ける意向を州政府に伝えた。その実、同社はこれ以前にも同様の提案を州政府に行ったが、様々な理由から計画は実行されなかった。
一方、Raman Madhok重役(MD補兼CEO)を長とするJSCILの技術チームは、近頃、州政府のB Satyanarayana大規模産業部長と会見、同様の提案を行った。
とは言え、同地域には、両社のプロジェクトを平行して進めるのに十分なボーキサイトは存在しない。州政府は、このためJSCILに規模を縮小するよう提案したが、JSCILは、年産能力が100万トンを下回るようなアルミニウム・プラントは採算性を有しないとしている。
Satyanarayana大規模産業部長は「JISCLの提案を検討するよう関係部門に指示した。全ての可能性を検討した上で、州政府とJISCLは初めて合意点を見いだすことができる」と指摘した。Jindalはアルミニウム製造施設の他、主に社内の需要に応じるため大規模な発電所の建設も提案していると言う。
ちなみにN Chandrababu Naidu前首席大臣時代にドゥバイ拠点の企業がボーキサイトの開発を申請したが、最高裁は民間企業が少数部族保護地区内で鉱業活動に従事することを禁じる判決を下した経緯がある。同判決は公共部門企業が鉱業開発を行うことは認めている。このため州政府は、Andhra Pradesh Mining Development Corporation (APMDC)に対し、将来のボーキサイト資源開発は公共部門企業と合弁で進めるよう求めている。
アンドラプラデシュ州鉱業部のP Dayasankar次長によると、APMDCがNalcoと提携する可能性が大きい。APMDCはボーキサイト鉱業リース権に入札する予定だが、森林地帯の外に位置するのはArakuブロックのみで、同ブロックには6000万トンのボーキサイト鉱床が存在すると見られている。州政府は、JISCLにArakuブロックをオファーすることを検討しているが、JISCLの2億-3億トンのボーキサイト需要を満たすことはできない。しかしEast Godavari県に隣接し、密林に覆われたJerrala地区には4億5000万トン前後のボーキサイト資源が存在すると言う。
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