2005-02-04 ArtNo.34954
◆Zydus Cadila、高血圧/感染症治療薬の米国FDA認可取得
【アーマダバード】グジャラート州Ahmedabad拠点のZydus Cadila Healthcare Ltd(ZCHL)は、米国食品薬品局(USFDA:United States Food and Drug Association)から2種類の医薬品の認可を取得した。
ビジネス・スタンダードが2月2日、ZCHLの発表を引用し報じたところによると、1月31日に血圧降下薬“アテノロール(Atenolol)”、2月1日に感染症治療薬“クリンダマイシン(Clindamycin)”のFDA認可が下り、同社は5月末までに両薬品を発売する計画だ。
ZCHLのPankaj R Patel会長によると、同社は現在、完全出資子会社Zydus Pharmaceuticals (USA) Incを通じ、米国後発医薬品市場(generic market)におけるプレゼンス強化を図っており、今年内に当局の認可を得次第、別に6種類の医薬品を米国市場に投入する。
ZCHLは2004年初にZydus Pharmaceuticals (USA) Incを設立した後、2003-04年末までに12の簡略化新薬申請(ANDA:Abbreviated New Drug Applications)をFDAに提出した。これはインド企業が1年間に提出したANDAとしては最も多い。今会計年度末までには別に14件の申請を予定しており、申請件数は合計26件になる。ZCHLはSandozの最高経営者(CEO)を務めた経歴を有するJoseph Renner氏を米国子会社のヘッドに据えた。
ZCHLは後発製剤(formulation generics)を手がけるZydus Pharmaceuticals (US)とは別に、薬理活性原末(API: Active Pharmaceutical Ingredients)のマーケッティングを手がけるZydus Healthcare LLCも設立しており、両社を車の両輪として米国市場の開拓に本腰を入れている。
またブラジルに完全出資子会社Brasil Healthcare Limitadaを設立、ラテン・アメリカ市場の開拓にも着手した。
ZCHLの第3四半期純益は前年同期の30.6クローから39.5クロー(US$907万)に29%、純売上は同258クローから278クロー(US$6385万)に7.9%、それぞれ拡大した。
一方、エコノミック・タイムズが2月1日伝えたところによると、ZCHLは、アーマダバード近郊の製剤工場(formulation plant)を通じて輸出市場と契約製造ビジネスの需要に応じる一方、国内市場向けの生産活動はヒマチャルプラデシュ州Baddiの新工場に集中する。またAPIに関してもマハラシュトラ州Patalganga工場で国内市場向け製品を、グジャラート州Ankleshwarおよび同州Dabhasの工場で輸出市場向け製品を、それぞれ製造する計画だ。アーマダバードの製剤工場と、Ankleshwar/DabhasのAPI工場は、何れもUSFDAの認可を取得している。
ヒマチャルプラデシュ州のBaddi工場は免税待遇を享受できるため、アナリストらは今回の再編措置は、薬品の最高小売価格(MRP:maximum retail price)に消費税を課す政府の最近の決定に対応したものと見ている。
|