【ニューデリー】国営火力発電会社National Thermal Power Corporation (NTPC)はオリッサ州Talcherとウッタルプラデシュ州Rihandにおける発電プロジェクトに輸入石炭を用いる方針を決めた。
エコノミック・タイムズが1月27日報じたところによると、輸入石炭はプレミアム付きで取引されていることから、電気料が高めになる可能性も予想される。電気1ユニット当たりの燃料コストは、現在の0.70ルピーから1.70ルピーに145%ジャンプする見通しだ。
NTPCはTalcher/Rihandに2000MW(メガワット)の発電施設を設けることを予定している。これらの発電所は炭坑の抗口に設けられるいわゆるピットヘッド型だが、同社は石炭の手当で行き詰まり、正式な認可が下りるのを依然として待っている。
地元炭坑業者の設備拡張が、発電燃料としての石炭の需要拡大に追いつけず、石炭の供給不足が益々深刻化する中で、電力業界は石炭輸入税の一層の引き下げを求めており、新年度予算の立案に際して同問題が検討されるものと見られる。
NTPCは2006年までに2000MWの発電能力を追加する計画だが、新規プロジェクトの大部分は運送コストを大幅にカットできるピットヘッド・タイプのものである。
しかし石炭の供給逼迫から、NTPCはMinerals and Metal Trading Corporation (MMTC)に接近、東海岸におけるプロジェクト用に12万5000トン、ウッタルプラデシュ州Dadriにおけるプロジェクト用に別に5万トンの石炭輸入を依頼した。消息筋によると、インドは現在1100万トンの石炭不足に直面していると言う。