2005-01-26 ArtNo.34880
◆Wipro Spectramind、高い人員消耗率が成長を阻害
【バンガロール】Wipro Technologies Ltd(WTL)のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)子会社、Wipro Spectramind Services(WSS)は、高い人員消耗率に祟られ、事業の拡張も思いに任せぬ状況に直面している。
エコノミック・タイムズが1月22日伝えたところによると、今会計年度第3四半期には3473人が退職、4800人を新規雇用したものの、純増は1327人にとどまった。WSSの2004年12月末時点の雇用総数は1万4340人となっている。
情報技術(IT)対応サービス(ITES)業界にあっては、人員の消耗は珍しいことではなく、取り分け音声ベースのコール・センターでは、普遍的現象になっている。WSSのビジネスに関しては85%が音声ベースで占められている。
WSSのRaman Roy会長兼MDによると、消耗率の高さとタレント不足が成長を阻害しており、顧客の要望にも十分に応じられない原因になっている。親会社WTLの人員消耗率は当初の18%から12%に下降したが、WSSの場合改善の兆しは見られない。ちなみにWSSはWTLの第3四半期売上1589クロー(US$3.65億)に11%貢献したと言う。
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