2005-01-24 ArtNo.34876
◆Moser Baer、インド工科大学と薄膜スパッタ技術領域で提携
【ニューデリー】Moser Baer India Ltd(MBIL)は、光学データ記憶装置(optical data storage devices)に関わる先端的薄膜スパッタ技術(thin film sputtering technology)領域でインド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)デリー校と提携した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月19日伝えたところによると、両組織は、向こう5年間にわたり同ハイテク領域で共同研究を進める。IITデリー校のR.S. Sirohi教授とMBILのGiriraj Nyati工学技術主任は、このほど両組織を代表し関係覚書に調印した。
MBILのDeepak Puri会長兼MDによると、MBILは常に応用研究・開発(R&D)に照準を合わせ、売上の2%をR&Dに投資して来たが、IITデリー校との今回の提携は、染料技術や無機薄膜ベース・データ記憶領域における革新的製品を開発するための礎石の1つになり、新技術を生み出す大きな潜在性を備えている。
Giriraj Nyati主任によると、書き込み/書き換え可能(R/RW:Recordable/ReWritable)光学媒体の最大キャパシティーは4.7Gbから8.5Gbに拡張されたが、Blu-ray技術の応用により2007年から2010年の間にはさらに50Gbに拡張される見通しだ。有機/無機材料を記憶媒体として用いることにより光学記憶装置のキャパシティーを50Gbから200Gbに拡張する潜在性は極めて大きい。目下のところ高密度DVDとBlu-rayディスクが、明日の光学媒体標準の地位を争っていると言う。
ニューデリーに本社を置くMoser Baerは、4500人以上を雇用、ニューデリー郊外に複数の製造施設を設けるとともに、インド、米国、欧州、日本に合計6つのマーケッティング・オフィスと子会社を設置、世界の顧客にサービスを提供している。
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