2005-01-24 ArtNo.34867
◆Naturol、Vizagに油脂生物工学センター設置
【ハイデラバード】オーストリア企業Energea GmbHとフランス企業FeClean Energyの合弁に成るNaturol Bioenergy Ltd(NBL)は、アンドラプラデシュ州Visakhapatnam(Vizag)に140クロー(US$3215万)を投じて油脂生物工学(oleo-biotechnology)センターを設ける計画で、2005年3月までに着手する。
インディアン・エクスプレスが1月20日報じたところによると、同センターはバイオディーゼルおよびその応用製品に照準を合わせており、バイオディーゼル燃料製造技術として“連続エステル交換反応技術(CTER: Continuous Trans Esterification Reactor)”を採用する。Energeaがターン・キー・ベースで2年間にわたり新工場の運転を引き受ける。国際熱帯半乾燥地穀物研究所(ICRISAT:International Crop Research Institute for the Semi Arid Tropics)の支援も得た新工場は日量375トンのバイオ・ディーゼルを生産する他、滋養薬(nutraceutical)や植物化学品(phytochemicals)も製造する。
NBLのBhaskar Chalasani重役(MD)によると、荒れ地から農民に利益をもたらす農業ビジネスを立ち上げるコンセプトをベースにした同プロジェクトは、先ず州内の需要を満たすエネルギー作物の栽培を奨励することを通じ12万haの乾燥した荒れ地を豊かな土地に転換、年間10万トンの収穫を目指す。
NBLプロモーターは、2005年3月までに金融アレンジを完成させる計画で、州政府にプロジェクト用地の割り当てを求めた。プロジェクトは基盤整備後15ヶ月で稼働する。
Industrial Development Bank of India (IDBI)は2004年に同プロジェクトの評価を行い、全国の油脂専門家や計画委員会(Planning Commission)の顧問らを結集し専門委員会を組織した。デュー・ディリジェンス完了後、IDBIは33クロー(US$758万)近い資金供与を認め、Andhra Bankも15クロー(US$345万)の融資を引き受けた。この他、Union Bank、National Bank for Agriculture and Rural Development (Nabard)、EXIM Bank、Infrastructure Development Finance Company (IDFC)も融資に関心を表明している。
プロジェクトの共同出資者には、Andhra Pradesh Industrial Development Corporation Venture Capital(APIDC-VC)、FeClean Energy Inc.(US)、Energeaが名を連ねており、アラブ首長国連邦のAVIGOにも出資を求めている。IDBIは金融機関コンソーシアムの幹事を務める見通しと言う。
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