2005-01-14 ArtNo.34829
◆Vedantaアルミナ事業は森林法違反:最高裁調査団
【ブーバネスワル】最高裁中央特別委員会(Supreme Court's Central Empowered Committee)の委任を受けた調査団(fact-finding team)は、Vedanta Alumina Ltd(VAL:Sterliteの姉妹会社)がオリッサ州Kalahandi県Lanjigarhで計画する4500クロー(US$10.335億)のアルミナ製錬プロジェクトが、森林保護法(Forest Conservation Act)に違反しており、環境破壊をもたらすとの報告を行った。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが1月12日報じたところによると、S.C. Sharma元環境森林省野生動植物保護副検査長官およびS.K. Chadha環境森林省森林保護検査長官補佐等から成る調査団は10日、最高裁に以上の報告書を提出した。同調査団は「Niyamgiri丘陵地帯におけるボーキサイト採掘活動は生態系を破壊し、環境に不利益を及ぼす」とし、別の鉱区を割り当てるべきだと提案している。
Anil Agarwal氏に率いられるロンドン拠点のVedantaグループは、州営Orissa Mining Corpと合弁でVALを設立、Langigarhに年産100万トンのアルミナ製錬施設を設けることを計画したが、Lalatendu Bidyadhar Mohapatra氏を初めとする複数の国民会議派州議会下院議員(MLA:Member of State Legislative Assembly in India)の訴えを受けた最高裁は調査を指示した。調査団は、「VALは森林保護法下の認可を得ないまま、製錬所の建設に着手した」とするとともに、「環境森林省は、製錬所用地のサイト認可に先立って、もしくはそれにリンクしてボーキサイト鉱業区のサイト認可を行うべきであり、環境森林省の認証手続きにも問題がある」と指摘している。
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