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2005-01-12 ArtNo.34812
◆ＡＤＣ制度、農村サービスに深刻な打撃：国営電話会社
【ニューデリー】国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)は、新たに導入された『アクセス赤字補填料(ADC:access deficit charge)』スキームは、農村地域のサービス・コストをカバーできず莫大な損失を被らざるを得ないと懸念を表明した。
デカン・ヘラルドが1月9日報じたところによると、ＢＳＮＬのAnil Jain重役(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ担当DDG)はこのほど以上のステートメントを発表した。それによると、BSNLのネットワーク・コストと現在の回線数からすれば、ＡＤＣの総額は1万1200クロー(US$25.72億)と見積もられるが、インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)が定めた補助総額は年間約5000クロー(US$11.48億)に過ぎず、ＢＳＮＬの年間損失は1254クロー(US$2.88億)にのぼる。仮に農村部におけるネットワークを拡大するなら、損失額はさらに膨張する。
BSNLは2001－04年の間の農村電話プロジェクトおよび社会福祉計画(socially desirable projects)に約4万クロー(US$91.87億)を投じ、今会計年度も政府の農村電話計画の目標を実現するため野心的計画を準備している。しかし新ＡＤＣスキームの下、収入の減少が予想される現在、こうした計画に見直しを加える必要が生じた。
BSNLは、社会福祉上必要だが、経済性を有せぬプロジェクトを手がける唯一の電話会社になっている。取り分け統一アクセス・サービス・ライセンス(UASL:unified access service licence)が導入されて以来、民間電話会社は農村電話計画の全ての責任と負担をBSNLに押しつけた。農村における電話サービスの平均コストは月額361ルピーにのぼるが、BSNLは50ルピーのみを徴収している。
一方、エコノミック・タイムズが1月6日伝えたところによると、インド最大のGSM携帯電話サービス業者、Bharti Tele-Ventures Ltdは6日、ＡＤＣの削減に伴う恩恵を全て顧客に還元すると発表した。Bharti Televentures Ltd(BTL)のSunil Mittal会長兼ＭＤは「これは良きスタートだが、道はなお遠い」と語った。新料金は2月1日より導入されると言う。
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