【ニューデリー】送配電ビジネス進出を目指す国営火力発電会社National Thermal Power Corporation (NTPC)は、手始めに傘下の4水力発電所のための送電網を敷設する計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月9日伝えたところによると、政府筋は同紙に以上の消息を語った。それによると、調査は既に開始されており、同社は技術・経済認可が下りるのを待っている。NTPCは水力発電事業を進める完全出資子会社を設立、2028MW(メガワット)の水力発電施設を建設する準備を進めている。
現在までのところ国営Power Grid Corporation Ltd (PGCIL)が国内の送電施設をほぼ完全に掌握、送電事業をほとんど独占している。同社以外には、PGCILとTata Power Ltdの合意弁会社が唯一、送電ビジネスを手がけており、同社はブータンのTala Projectから電力を移送する送電網の構築に取り組んでいる。
送電事業への進出は電力事業バリュー・チェーン全体にプレゼンスを築く計画の一環で、NTPCは水力発電の他、完全出資子会社を設けて電力トレーディング・ビジネスに進出、全国規模の電力取引所(power exchange)を設ける可能性も研究している。また電力流通子会社NTPC Electric Supply Company Ltdを設立、カルナタカ州におけるディストリビューション・サークル構築のデュー・ディリジェンスを行うとともに、グジャラート州におけるディストリビューション・サークル入札への参加を準備している。