2005-01-10 ArtNo.34799
◆ダイキン、インド子会社を製造/販売会社に分割検討
【ムンバイ】ダイキン工業は、完全出資の現地法人Daikin Airconditioning India Pvt Ltd(DAIPL)を製造子会社と販売子会社に分割する計画だ。
インディアン・エクスプレスが1月6日伝えたところによると、ダイキンはハリヤナ州FaridabadとDadra & Nagar Haveli直轄区Silvassaの製造施設を別会社として分離独立させ、DAIPLの残余部門はトレーディング業務に専心させる方針だ。以上の消息を電話で同紙に確認したDAIPLの林俊樹重役(MD)は、「最終方針は外国投資促進局(FIPB:foreign investment promotion board)の認可を得た後下される」と述べ、詳細は明らかにしなかった。同氏によると、会社を分割する目的は、経営の焦点を絞り、ブランド・ビルディングに力を入れることにあると言う。
ダイキンは、1ヶ月ほど前にShriramグループからDaikin Shriram Airconditioningの20%の持ち分を買い取ったのを機に、社名をDAIPLに改め、組織再編に着手した。ダイキンが2000年にSiel Aircon Ltdの80%権益を買収して設けたDaikin Shriram Air Conditioning Ltdの2003-04年の売上は150クロー(US$3445万)前後だった。
ダイキンは当初インドに本格的なエアコン製造施設を設けることを計画したが、市場開放が不十分で、ある種のコンポーネントの調達も困難なことから計画の実行を見合わせた。また海外送金に対する12%のexit taxが導入された後、Silvassaにおける製造活動も大幅に縮小しており、現在は、日本やタイから輸入した製品の販売を主に手がけている。
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