2005-01-10 ArtNo.34792
◆IOC、Paradip製油所を石化コンプレックスに拡張
【ニューデリー】国営石油会社Indian Oil Corporation(IOC)は、2万クロー(US$45.93億)を投じ、2009-10年までにオリッサ州Paradip製油所の精製能力を1500万トンに拡張するとともに、同施設を製油・石油化学コンプレックスに生まれ変わらせる計画だ。
エコノミック・タイムズが1月4日伝えたところによると、IOCのM S Ramachandran会長は、PHD商工会議所(PHDCCI:Punjab, Haryana and Delhi chambers of commerce and industry)主催の会議の席上、以上の計画を明らかにした。それによると、関係プロジェクトの詳細事業化調査報告書は2ヶ月以内に完成する。
IOCは事業の前方統合化計画の一環として2005年10月から、ハリヤナ州Panipatおよびウッタルプラデシュ州Mathuraの製油所で生産した高芳香族ナフサ(High aromatics naphtha)を原料に高純度テレフタル酸(PTA:purified terephthalic acid)やパラキシレン(PX)の製造を開始する。IOCはナフサの余剰を抱えており、石油化学品の製造は同余剰を有効利用する最善の策と言える。
パニパット製油所におけるPX/PTA製造プロジェクトのコストは4228クロー(US$9.71億)と見積もられ、年間35万7000トンのPXと同55万3000トンのPTAを生産する能力が備えられる。また6300クロー(US$14.47億)を投じて2007-08年の稼働を目処にパニパット製油所にナフサ・クラッカーとポリマー下流部門ユニットを設けると言う。
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