SEAnews 2005-01-07 ArtNo.34782

【ムンバイ】インドの電機産業(electrical equipment industry)は2004－05年上半期に、前年同期比22％の成長を遂げた。
ザ・ヒンドゥーが1月4日報じたところによると、インド電気・電子製造業者協会(IEEMA:Indian Electrical and Electronics Manufacturers Association)のS. Ramaswamy会頭はこのほど以上の消息を語った。同氏によると、電機産業は5年におよぶリセッションに終止符を打ち2002－03年に成長基調を回復した。2004－05年上半期の成長率は、2003－04年の14.14％の成長を7.86％ポイント上回り、一般の予想を超えた。ほとんど全ての部門が二桁成長を遂げ、取り分けモーター、交流機、ＬＴ回路遮断機、家庭用小型回路遮断器(MCB:Miniature Circuit Breaker)、配電用変圧器(distribution transformer)、蓄電器(capacitor)、送電鉄塔の成長率は30％以上に達した。さらに電源トランス(power transformer)は輸出の好調に支えられ、目覚ましい成長を維持、農村電化計画の進捗に伴い最大160ＫＶＡ／ＲＥＣレーンジの配電用変圧器は82％の成長を記録した。
高電圧(HV)／超高電圧(EHV)回路遮断機はマイナス成長を記録したが、専門家らは今年後半の需要回復を予想している。
Ramaswamy会頭によると、電機業界は政府に対し、原料供給の逼迫や税構造に関するペンディング事項の早期決着を求めている。電機業界は原料コストの急騰や、スチールおよび銅の供給不足に直面している。また一部の州は農民に無料で電力を供給しているが、こうした政策は州電力局の財政を一層不健全にし、最終的に送配電事業に対する投資を阻害する。タイ、シンガポール等の近隣諸国やラテン・アメリカ諸国と自由貿易協定(FTA)を結ぶなら回転機( rotating machine)、ケーブル、開閉器等のダンピングを招来する恐れがある。例えば中国は30日の納期でモーターを供給する準備を整えている。IEEMAはこの他、政府に関税優待パスブック(DEPB:Duty Entitlement Passbook)レートの引き上げや一律の付加価値税(VAT)導入を求めていると言う。