2004-12-24 ArtNo.34772
◆Reliance Energy、Anil Ambani会長権限の制限提案
【ムンバイ】Reliance Energy Ltd (REL)は、付属定款(Articles of Association)に修正を加え、Anil Ambani会長兼MDのある種の権限及び特典を制限、これらを主要株主のReliance Industries Ltd (RIL)に帰すことを提案した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが12月22日伝えたところによると、RELは21日、Anil Ambani氏が自分自身を含め取締役会メンバーの3分の1及び副会長を指名する権限を定めた付属定款条文を修正するため、郵便投票を通じ株主の承認を得ることを決めた11月30日の取締役会会議の決定を証券取引所に通知した。RELは何故、3週間後の今になって初めて証券取引所に同決定を通知したのか理由を説明していない。
付属定款は企業の日常業務のルールを定めたもので、その修正には株主の3分の2の支持を必要とする。RELは付属定款131条とその補足条文の修正を希望している。こうした動きは兄のMukesh Ambani氏と弟のAnil Ambani氏の間のオーナーシップを巡る紛争の新たな展開と受け止められている。
技術的には、Anil Ambani氏は主要株主RILの唯一の代表者だが、一般にはRELのオーナー及びマネージャーと見なされている。Anil Ambani氏は11月30日の会議において、それ自身の翼を切りつめる動議を自ら提起したものと見られる。何故なら1ヶ月前に6人の取締役が辞任した後、Anil氏は残された唯一のRIL代表だからである。と言ってもRELはまだこれら6人の辞職認めたか否か明らかにしていない。
しかしMukesh Ambani氏サイドは、これはAnil Ambani氏が、引き続き取締役指名権を維持するための策略と見ている。上記の提案が成立するには株主の75%以上の支持を必要とするが、Anil Ambani氏は少なからぬ株主、取り分け銀行や金融機関が郵便投票を棄権し、提案が否決されると計算した上で、敢えて以上の提案を行ったものと見られると言う。
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