1995-10-10 ArtNo.3474
◆<星>米国企業、ジンティクと超高圧水流技術センター開設
【シンガポール】米国のウォータージェット・インターナショナルはジンティク製造技術研究所(GIMT)と共同で南洋理工大学(NTU)にウォータージェット・テクノロジー・センター(WTC)を開設、向こう5年間に1350万Sドルを投じて超高圧水流技術の研究を進める。
WTCの当面の研究テーマは造船所のクリーニング・システムの改良で、国家科学技術局(NSTB)から430万Sドルの補助を得、スタッフの数も当初の4人から5年間に26人に増員する。超高圧水流技術を用いれば、研磨剤による汚染や研磨に伴う表面の損傷等を低減できる他、工期を短縮し、労働環境の改善にもつながる。ウルトラ・ハイプレッシャー技術を用た場合、1分間に使用される水量は2ガロンで、ミディアム・プレッシャーの8~10ガロンに比べ遥かに少ない。またウォータージェット方式ではクリーニングと同時に塗装作業も進められるため、ドック入りの期間が短縮できる。
ウォータージェット・インターナショナルのマイケル・パオ会長によると、地元造船業界は同方式の採用に強い関心を寄せている。将来は超高圧水流宇技術を航空機の再塗装やフラットの改装工事に応用、また携帯ウォータージェット・マシーンの開発も手掛けると言う。(ST:10/9)
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