【ハイデラバード】川崎重工業はアンドラプラデシュ州Hyderabad近郊Vishnupuramに最近設けられたモデル・プラントを梃子に、地元セメント会社に廃熱発電技術の売り込みを図っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月19日報じたところによると、川崎重工業株式会社プラント・環境・鉄構カンパニーのナガサコ・ヒロヒサ氏は同紙に以上の消息を語った。それによると、廃熱発電は、電力を得られる一方、環境保護にも役立つニッチ・ビジネスで、川崎はこの方面の技術と専門知識の売り込みを目指している。日本では既に大部分のセメント会社がこの種の技術を採用済みで、新市場の開拓を必要としている。川崎は中国とインドの潜在性に注目している。
日本政府は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO:New Energy and Industrial Technology Organisation)を通じて同技術を海外に紹介している。グリーンエイドプラン(Green Aid Plan)下のインド・日本協力事業として100クロー(US$2261万)を投じてVishnupuramに設けられたモデル・ユニットはベトナムと中国に続き3番目のもの。同モデル・ユニットは排ガスから8MW(メガワット)の電力を生産するとともに、年間4万5000MTの二酸化炭素の排出を抑制できる。India CementsのN.V. Bapu重役(DGM)によると、同社はこうした効果に満足、別に2ユニットを増設すべく川崎と交渉していると言う。